DSJ治療計画コース10期 受講終了 治療計画は「航海図」 #30|岡崎市の歯医者|三浦歯科

岡崎市で歯医者をお探しなら三浦歯科

0564-32-4833

〒444-0938 岡崎市昭和町上川田9-7

トピックス TOPICS

0564-32-4833

DSJ治療計画コース10期 受講終了 治療計画は「航海図」 #30

先日、Dental Square Japan 治療計画コース第10期を修了いたしました。
 

全4回・8日間にわたるコースで、アメリカの治療計画の考え方を基礎から学ぶセミナーです。
 

各回のセミナーはディスカッション形式で進められ、受講生それぞれの経験や知識によって、内容が大きく深まっていく非常に実践的なコースでした。
 

優秀な受講生が集まる中、ありがたいことに院長はMVPを獲得しました✨
(これはとても嬉しい出来事でした☺️)


歯科における治療計画は、しばしば航海に例えられます。
 

明確な治療計画、すなわちゴールや地図がなければ、大海原を航海図なしで進むようなものです。
 

 
特に歯科治療においては、まず適切な治療計画を立てること、
そしてそれを患者様と共有することで、
患者様も歯科医師も迷うことなく治療を進めていくことができます。

 

日本と米国の違いは?

 

やはり、国民皆保険制度の存在が治療計画に大きく影響していると感じます。

保険診療は、歯科医療を比較的安価に受けられるという大きな利点があります。
その一方で、医師側の選択がその場しのぎの治療や、本来は残すことが難しい歯を無理に残す方向へ偏ってしまうことがあります。
つまり、再治療を前提とした治療計画になりやすい側面があります。
 

その結果、最終的に歯を残せない治療結果に至り、再度の治療介入が必要となり、
根本的な治療を行う段階では、さらに治療費がかかるという負の連鎖が生じることもあります。
 

「もっと早い段階で、しっかりとした治療介入ができていれば」と感じるケースは少なくありません。
 

一方、米国では自費診療を前提として治療介入が行われることが多いため、
初期の段階から費用や治療計画について、より慎重かつ具体的に相談したうえで治療に進みます。
 

ここで大きな問題となるのが、医師側の技量患者様の経済的事情です。
 

医師側の技量や診断能力が十分でない場合、立案される治療計画の質も下がり、予知性も低くなります。
 

たとえば、インプラント治療に習熟していない歯科医師であれば、自身が得意とする義歯やブリッジなどの代替治療に偏った治療計画になりやすい傾向があります。

また、患者様が十分な治療費をかけることが難しい場合には、治療計画そのものに制限が生じます。

 
 

歯科の治療計画において重要な視点とは?
 

1歯単位で診る能力ももちろん必要ですが、

それだけでなく、口腔全体、さらには顔貌やスマイルとの調和まで見据えた治療計画を立てる必要があります。

 

米国の歯科医師 Frank Spear は、1985年に
Facially Generated Treatment Planning(FGTP) を提唱しました。

 
これは、スマイルと調和したゴールから逆算して治療計画を立案する方法です。

特に、上顎切縁の位置(incisal edge position) をしっかり決定することが重要で、
この位置が定まっていないと、審美的に良好な結果が得られにくくなります。
 


(FGTPに準じたケース、全顎的歯のWearがあったため審美的な評価をしつつ介入しました)

 

そのため、まずはスマイルの写真を撮ることが重要になります。

コース内でも、さまざまなスマイル写真をもとに治療計画を立案していく過程を、講師の指導のもとで学ぶことができました。
 

また、歯を残すことで将来的に生じるコストも重要な視点です。

いわゆる予後不安歯(compromised tooth) の取り扱いが、それにあたります。

予後不安歯は、将来的に保存できる可能性が低く、
場合によってはインプラント治療によって全体を再構築するAll-on-Xの治療法が、
コスト面や再治療の観点から選択されることもあります。

 

さらに、中心位での模型装着は全顎治療の基本であり、

  • 現状の顎位との差異(MIPとCOの関係)
  • 咬合平面の状態
  • 咬合高径の設定
  • 補綴クリアランスの確認

など、さまざまな重要事項を確認することができます。

 

全顎治療(フルマウスリハビリテーション)では、
中心位という再現性のある顎位で治療を行うことが、米国における基本であり、広く共有されている考え方です。

 

また、コース内で繰り返し重要視されていたのは、
患者様と治療後のリスクを共有することでした。
 

どのような治療にも100%の成功はありませんし、補綴装置が永久に機能し続けるわけでもありません。
 

特に、全顎的な治療が必要であるにもかかわらず、部分的な介入のみにとどまった場合には、トラブルが起こりやすくなります。
 

そのため、事前に十分なリスク共有ができているかどうかが、将来的なトラブルの回避に大きく関わると感じます。
 
 

今後も、この10期のメンバーとは切磋琢磨しながら、高め合える関係を築いていきたいと思っております。

ご縁を大切にしながら、さらに輪を広げていける存在であるために、
これからも精進してまいります。

2026年4月18日 記載

三浦歯科 院長 三浦 基

インプラント治療・精密検査なら、愛知県岡崎市の三浦歯科へ。

セラミック治療、矯正治療、予防歯科にも力を入れています。

TEL: 0564-32-4833
24時間Web予約はコチラ▶️