最近、ブログの更新が止まっていたため、今後はまた再開していきたいと思います。
先日の2026年4月15日には、院長が主催する歯科医師向けオンラインサロン『インプラント超ベーシックサロン』の講演が開催されました✨
オンラインサロンの参加人数は、気がつけば3,000名に達しました。
今回の講演では、受講された歯科医師の数も100名を超え、大盛況となりました。

今回のテーマは**『GBR』**でした。
GBRとは、Guided Bone Regenerationの略です。
日本語では、骨誘導再生法と訳されます。
日本口腔インプラント学会の『インプラント用語集』では、以下のように定義されています。
GBRは、骨の再生を目的として、非吸収性または吸収性の細胞遮断材を骨欠損部に応用する方法である。骨欠損部に対して歯肉・歯槽粘膜由来の細胞の侵入を防ぐため、細胞非通過性の遮蔽材を設置し、骨の再生を引き起こすためにスペースメーキングを施す。新生骨が形成されるには数カ月〜6カ月を要するとされる。
簡単に説明すると、インプラント治療では直径約4mmの円柱状のインプラント体を顎の骨に埋入します。
インプラントを長期的に安定して維持するためには、その周囲に十分な骨量が必要です。
そのため、インプラント周囲の骨が不足している場合には、「骨を増やす治療」、つまりGBRなどの手技が必要になります。


(下顎臼歯部インプラント治療とGBRのケース)
GBRは、**遮断膜(メンブレン)**を用いて、骨が不足している部位に新しい骨ができるためのスペースを確保・維持する治療法です。
講演では、まず上妻渉先生より、GBRの基礎知識について解説がありました。
GBRの歴史から、なぜGBRを行うのか(Why)、どのように行うべきか(How)まで、理路整然とプレゼンテーションが構成されており、初学者にとっても非常にわかりやすい内容だったと思います。
講演内では、GBR成功のための重要な考え方として、Hom-Lay Wang先生が提唱されている**“PASS principles”**が紹介されました。
P:Primary wound closure(一次閉鎖)
メンブレン(遮断膜)が露出しないよう、歯肉をテンションフリーで閉鎖すること。
A:Angiogenesis(血管新生)
骨形成に必要な血液供給を確保すること。
講義内では、**デコルチケーション(皮質骨穿孔)**の有用性について、論文を引用しながら言及されていました。
S:Space creation and maintenance(スペースの確保と維持)
骨補填材やメンブレンを用いて、新しい骨が形成されるための空間を確保し、維持すること。
S:Stability of the wound(創部の安定)
インプラントや血餅が動かないようにし、安定した治癒環境を整えること。

(Hom-Lay Wang “PASS principles, 2006)
簡単にまとめると、
・創部をしっかり閉じる
・血流を確保する
・骨ができる空間を守る
・血餅とインプラントを安定させる
ことが重要なポイントになります。
続いて、田村夏帆先生の講演では、実際の臨床症例を供覧しながら、GBR手技のポイントについて説明がありました。
やはり、“PASS principles”を満たしていないケース、特に**P:Primary wound closure(一次閉鎖)**においてテンションが残っているような症例では、術後に創部の裂開を生じ、失敗につながるケースもあることが示されました。
講演後のQ&Aでは、事前に寄せられた質問への回答が行われました。
同じ門下生(現・東京科学大学/旧・東京医科歯科大学)であることもあり、それぞれの回答には共感する点が多くありました。
今回のセミナーも、明日からの臨床に生かしやすい非常に有意義な内容だったと思います。
2026年4月17日 記載
三浦歯科 院長 三浦 基
インプラント治療・精密検査なら、愛知県岡崎市の三浦歯科へ。
セラミック治療、矯正治療、予防歯科にも力を入れています。
TEL:0564-32-4833
24時間Web予約はコチラから▶️