インプラントの構造 / 材質 / 固定方法って?|岡崎市の歯医者|三浦歯科

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インプラントの構造 / 材質 / 固定方法って?

今回はインプラントに関する構造や、材質の特性、クラウン(被せもの)の固定方法について分かりやすくご説明します


インプラントの構造

インプラントは主に3つの部分から構成されています。

・インプラント体:骨に埋まる部分
・アバットメント:土台の部分
・上部構造:被せ物部分

このような3つの機構に分かれることで、各部での問題が生じた場合にはパーツの交換が可能であったり、被せものを作る際に自由度が効いたりと利点の多い構造となっております。




チタンのネジ?

インプラントを簡単に説明すると、その形状から『チタン製のネジ』であると表現できます。
これは木板にネジを固定するのと同じように、手術で骨にインプラントを固定します。
ネジの形状はインプラントと骨を嵌合させ、骨の中で動かないように安定させるためです。
インプラントの成功の1つは、この“固定”が重要であると言われており、様々な形状のインプラントが開発されています。



インプラントの安定性(ちょっと専門的)

インプラントの安定は、初期安定と二次安定の2つ存在します。

初期安定(Primary stability)… インプラントと骨の嵌合による安定(機械的な安定)

二次安定(Secondary stability)… 骨の治癒による二次的な安定(Osseoointegrationの獲得【前回を参照】

 

骨折で骨が治るように、インプラントと骨とのギャップもしっかりと治癒し、インプラントの安定をより強固にします。骨の治癒過程でインプラントの安定が一時的に落ちる時期もあり、術後はより注意すべきです。(Stability Dip , Raghavendra et al. 2005)

各メーカーではインプラントの表面を改良して、二次安定を早める取り組みをしています。



チタンの物性

チタン(Ti)は原子番号22番の元素で、軽量 / 高強度 / 耐食性 / 耐熱性 / 生体適合性という性質を持っています。お口の中は高温多湿な厳しい環境であり、耐食性や高強度であることはチタンという物質を安定に保つために重要な項目となります。実際にはチタンの表面は空気中の酸素と結合し酸化チタン(TiO2として存在しています。この酸化チタンは非常に溶けにくいため(イオン化しづらい)、金属アレルギーも引き起こしづらい材料とも言えます。



クラウン(被せもの)の固定方法

被せものは主に2つの方法で固定されます。

A スクリュー固定 … ネジで固定します。トラブルがあれば外すことが可能です。

B セメント固定 … 歯科用セメントで固定します。外すのが難しい場合もあります。

 一般的にはスクリュー固定が選択されますが、インプラントの入れる方向が難しい場合は、セメント固定も選択されます。どちらもメリット・デメリットがありますが、セメント固定の場合は外すことが困難となる場合もあり、問題が起こった時には被せ物を壊さないといけないケースもあるため注意が必要となります。



これらの情報が、インプラント治療に対する安心感を少しでも高める手助けになれば嬉しいです。

当院では経験豊富なドクターがインプラント治療に対応しております。
ご興味があれば、詳細はこちらをご覧ください。

三浦歯科 院長 三浦 基