インプラントに向いてない人①  身体の病気 / 薬 / タバコ|岡崎市の歯医者|三浦歯科

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インプラントに向いてない人①  身体の病気 / 薬 / タバコ

 今回からインプラントに向いているかどうか、どのような項目に注意すべきかお話をしていきます。

 

身体の状態から

 『口腔インプラント治療指針2020』(口腔インプラント学会のガイドライン)からの抜粋となりますが、治療をしてはいけないケースを“禁忌”と表現します。禁忌は絶対禁忌と相対禁忌の2つに区分されます。

 

絶対禁忌 … 病状の改善が望めない疾患を有する

相対禁忌 … 状態が改善されれば適応症として扱うことが可能



(絶対禁忌)重症心臓病,先天性血, 液凝固因子欠乏症,腎透析患者,末期の悪性腫瘍患者, 口腔清掃ができない運動麻痺

(相対禁忌)コントロールされていない感染症や糖尿病,高血圧症



 上記がガイドライン上で列挙されている病気であり、該当の病気を持つ患者様へのインプラント治療の適応は注意が必要となります。相対禁忌に関しては、病状が良くなればインプラント治療が可能となるため、かかりつけ医と連携しつつ、治療を進めていくことが必要です。




薬から

 インプラント治療が失敗するリスクが上がる薬剤として2種報告されていますので、術前に確認する必要があります。



  • プロトンポンプ阻害薬(Proton pump inhibitors ; PPIs)

胃内において胃酸分泌を抑え、胃潰瘍などを治療し逆流性食道炎に伴う痛みや胸やけなどを和らげる薬となります

 

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective serotonin reuptake inhibitors ; SSRIs)

 脳内の神経伝達を改善し、意欲を高めたり、憂鬱な気分などを改善する薬です



 どちらもインプラントのOsseointegration(前項を参照→)に阻害すると言われています。服用している患者様ではPPIsは4.3%、SSRIsは7.5%のインプラント失敗率となります(Vivianne Chappuis, Systematic review 2018)




喫煙

 タバコはニコチンによる副作用で、お口の粘膜の血管収縮が起き、インプラントを埋めるために削った骨の治癒に影響すると言われています。具体的には20本喫煙をされている方だと インプラントの失敗が4倍 に上がると言われています。(Implant based; RR: 2.45, Patient based; RR: 4, Roohollah Naseri, 2020, Systematic review)

そのため当院では禁煙のプロトコールをしっかり遵守いただいた上でインプラント治療を受けていただいております。






これらの情報が、インプラント治療に対する安心感を少しでも高める手助けになれば嬉しいです。

当院では経験豊富なドクターがインプラント治療に対応しております。
ご興味があれば、詳細はこちらをご覧ください。

三浦歯科 院長 三浦 基